- 子どものピーマン嫌いは子どものワガママだと思っている
- 子どものためを思ってバランスの取れた食事を作っているのにピーマンだけは食べてくれない
- どうすれば子どもにピーマン嫌いを克服させることができるのだろう?
どうもこんにちは、キノタダシ(@GtH4uTlfJ5mFvlL)です。
不定期更新中の「なぜ○○は○○なのか?」理由を調べてみたら意外と面白かったシリーズです。
先日こんな本を読みました。
安保徹氏著『免疫力が上がる! やめるだけ健康法』です。
その中で解説されていた「子どものピーマン嫌いは子どものワガママではない!」が中々に面白かったので紹介したい次第。
これを読めば、
- 子どものためを思ってバランスの取れた食事を作っているのにピーマンだけは食べてくれない
- どうやったら子どものピーマン嫌いを克服できるだろう?
と悩むこと自体がそもそもムダなのでは?という考えに行き着くはずです。
なぜ子どもはピーマンが嫌いなのか?

ピーマンは、ベンゼンサイクルで代謝されるポリフェノールを多く含んだクセの強い野菜です。
同様の野菜としては、
- にんじん
- ゴーヤ
- セロリ
- パセリ
などが挙げられます。
なぜ、これらの野菜は子どもから嫌われてしまうのでしょうか?

この謎は大人と子ども、それぞれのエネルギー系から考えると明らかになります
大人と子どもではエネルギー系が異なる
子どものときは、食べ物の糖から作られる解糖系のエネルギーが多く回っています。
それが大人になるにつれて、酸素や紫外線で作られるミトコンドリア系のエネルギーに替わっていきます。
ミトコンドリア系のエネルギーは、さまざまな機能成分の代謝を行います。
機能成分のひとつであるポリフェノールの処理も可能になるため、個人差はあれどピーマンやゴーヤなどのクセのある野菜もだんだんと好きになっていくのです。

所謂”大人の味”ってそういうことやったんか!!
大人になって味の好みが変わった=大人になってエネルギー系が変化したというわけですね。
子どもにピーマン嫌いを克服させる必要はない

そんなわけで、解糖系のエネルギーが多く回っている子どもには、
- ベンゼン系の食品
- ポリフェノールの食品
を上手く代謝することができません。
すなわち、代謝できないものは食べたくない!という極めて自然な反応が起きるのです。

何もワガママで「食べたくない!」と云っているのではなく、「(代謝に必要なミトコンドリアが少ないから)食べたくない!」と云っているわけです
子どもは糖質中心の食べ物が好き
その代わり、子どもは糖質中心の食べ物を強く欲する傾向にあります。
- ジャガイモ
- キュウリ
など、ベンゼンサイクルでの代謝の必要のない、クセのない野菜ならば好んで食べる傾向にあります。
もちろん例外はありますが、エネルギーの転換によって苦手だった野菜もすんなり食べることができるようになってきますので、

どうやったら子どものピーマン嫌いを克服できるんだろう?
なんてお悩みの多くは杞憂に終わるのではないでしょうか。
ピーマンの無理強いでむしろ体調崩す説

むしろ、子どもにピーマンを無理強いするピーマンハラスメントは子どもの身体にとっても酷なことです(念のため断っておきますが、ピーマンハラスメントは参考文献の著者ではなく、たったいま私の思いついた造語です)。
もちろん、子どもの体には少ないながらミトコンドリア系のエネルギーも含まれています。
しかし、ピーマンを無理に食べればその少ないミトコンドリアにムチ打ってピーマンを全力で代謝する羽目になります。
ミトコンドリアが疲弊すると、
- 気分不良
- 下痢
- 頭痛
といった体調不良が起きるリスクがあります。
子どもが自ら進んでピーマンを食べる分には構わないでしょうが、「絶対食べたくない!」と主張している子には、無理強いすることのストレスや体調不良のリスクを考慮してあげましょう。
それを食べなかったところで、健康や成長に支障が出るわけではないのです。

『甘々と稲妻』のグラタン回で犬塚先生があんなに気にする必要はなかったんや!

あれはあれで食卓ドラマとして面白いから良いのです(『甘々と稲妻』はいいぞ)
今回はそんな感じ。ではまた~。