小説を読む2大メリット【小説=時間の無駄だと思っているあなたへ】

エッセイ
この記事はこんな方におすすめ
  • 「小説なんて読む意味がない」と思っている
  • 小説を読むことで得られるメリットについて知りたい

どうもこんにちは、キノタダシ(@GtH4uTlfJ5mFvlL)です。

小説なんて読んでても時間のムダ!

現実を見ろ!

という批判はあれど、科学的に見るとむしろ小説を読むってメリット大きいよねという話をします。

結論から申し上げますと、小説を読む2大メリットは以下の通りです。

  1. 認知的完結欲求を下げる
  2. 長期的な視点から考えると読書後の罪悪感がなくなる

順を追って解説していきますね~。

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小説=時間の無駄でない理由1:小説は認知的完結欲求を下げる

認知的完結欲求とは「結論は絶対こうだ!」という物事を求める性質のことです。

たとえば、ランドセルって今でこそ色々なカラーがありますけど、

男子は絶対黒で女子は赤じゃないとダメ!

という時代があったわけじゃないですか。

こういう「○○は○○じゃないとダメ!」みたいな欲求を認知的完結欲求と云います。

認知的完結欲求が高い人に起こるデメリット

認知的完結欲求が高い人は、曖昧なものを許容できなくなってしまいます

とはいえ、それのどこがデメリットなの? と思う方とていることでしょう。

が、認知的完結欲求は高過ぎると将来の可能性を潰してしまう恐れがあるのです。

認知的完結欲求が高い人ほど、判断ミスをする可能性が高くなります

認知的完結欲求の高い人は、「情報に関して早期に出てくる答え」に飛びつきがちです。

そのため新しい情報が入ってきても、なかなか考えを改めることができません。

こうなると当然複数の仮説を持てなくなってしまうので。

最初に

これが正解に違いない!

と浮かんだ答えに対して、過度な自信を持ちやすいのです。

これが結果として判断ミスにつながります。

小説に答えはない

一方で、認知的完結欲求に抵抗できる人は、より思慮深く創造的で、一見受け入れがたい価値観にも理解を示すことができます

これらはすべて、EQが高い人の特徴です。

EQとは「Emotional Intelligence Quotient」の略で、1990年に米国の心理学者ピーター・サロベイ氏とジョン・メイヤー氏により研究された理論です。

EQという言葉そのものはケイズ・ビーズリー氏の論文のなかで初めて登場しています。

日本語では「心の知能指数」と意訳され、仕事や人間関係において「感情をうまく管理し、利用する能力」であるとされています。

EQの高い人の特徴とは? EQ(心の知能指数)を高める人材育成について解説

EQとは、云い換えるなら「共感力」です。

食事中、相手のグラスが空いていることに気づいて注文するかどうかを尋ねたり、取り皿が必要かどうかをすぐ察知できる能力ですね

トロント大学の調査によれば、読者によって結末の解釈が分かれそうな、難しいタイプの文学作品を好む人ほど認知的完結欲求が低かったとのこと。

上質なフィクションに触れることで、私たちは曖昧なものを受け入れられるようになるのです。

元々そういう気質の人が文学作品好きなだけで、読むこと自体に認知的完結欲求を下げる効果ってないんじゃないの?

当然そういうツッコミもできるのだけれど、明確な答えがないところが文学の特徴なので

読み進めるにつれて見解を改めることが要求されたり、合わない価値観を持つ語り手の思考に振り回されたり──。

認知的完結欲求を下げるうえで、有益な訓練の一つとなり得ると考えてよろしいのではないかなと。

ちなみに「文学作品を読んでいる人は、そうでない人より思い込みに左右されづらく、決断力が高い」と報告したウェストミンスター大学の研究によれば、カズオ・イシグロ作『日の名残り』やジョウゼフ・コンラッド作『コンラッド短編集』が意思決定の質を高める作品としておすすめなのだとか。

個人的にはウラジーミル・ナボコフの『ロリータ』も推したいです。

語り手であるハンバート・ハンバートは、ニンフェット以外に辛辣な紛うことなき性犯罪者なのだけれど、私は好きなのですよね。

共感し難いものに振り回される面白さってあっていいと思うのですよ。

ウェストミンスター大学が行ったフィクションと意思決定に関する研究は、メンタリストDaiGo氏の動画でも取り上げられています。

小説を読むことは未知を受け入れることにつながる

たとえば、こうしてブログを運営していると「ブログは時代遅れだよ」というご指摘も目に入るわけでして。

コレ、その領域でご活躍された方が云うのであれば構わないのですよ。

ただ、それに挑戦したことない人間が「成果なんて出せないよ」と云い出したら、もうその人の中でブログという選択肢はなくなるわけじゃないですか

曖昧なものを受け容れるとは、すなわち自分にとって未知のものを受け入れる能力であると思うのです。

多様に解釈できる文学作品を読むことで、そのメリットを獲得できるというのであれば、当ブログではそういった作品をメインに取り上げておりますので。

一度読んでみるのはいかがでしょうか。

小説=時間の無駄でない理由2:読書後の罪悪感がなくなる

読書後の罪悪感がなくなる──恐らくほどんどの人は「罪悪感」という単語に違和感を覚えるのではないでしょうか。

本を読んだあとに残るのってむしろ達成感じゃないの?

それは全くご指摘の通り。ただ、例外はあるものでして。

たとえば、ビジネス書や自己啓発書の類には、決まってアクションプランが示されています。

  • 秒で判断し、秒で動くためにはこういうマインドになれ!
  • 爆速で億を稼ぎたければこの習慣を身につけろ!

みたいなヤツですね。

──その肝心のアクションプランが実行できなくて凹んだ記憶ありません?

昨日は、アイメッセージとユーメッセージについて勉強しました。

会議で中々自分の意見を云えなくて。それは違うんじゃないのって思っても反論するって勇気が要るじゃないですか。

だから波風を立てない意見の云い方を知りたいなって。

それは違うよと感じたときには、あなたは間違っているよではなく私はこう思うよと云い換える。

なるほど~😮と思いながら今日の会議に臨みました。

結果、何も云えませんでした。巧く云えなかったのではなく、何も云えませんでした。

そうして私は家に帰って、今牛乳に浸したチョコチップクッキーをかじっています🍪

寝る前にはTikTokを観ようと思います😔

悪夢ですね。

せめて寝る前のTikTok止めとけっていう感じですよね。

でも、身に覚えのある方、この読書後の罪悪感に苛まれた憶えのある方って多いと思うのですよ。

あくまで私のイメージですが、せっかく得た学びを結局実践できなかったという経験から読書に対して苦手意識を持っている方って少なくないのではないかと

学びを実践できない以前に学びを吸収できた試しがないんですがそれは──という方はこちらの記事をどうぞ。

小説はあなたに能動的な読書を促す

一方、小説は当然のことながらアクションプランなんて示してくれません。

しかし、登場人物の生きざまに触れて

  • 「こういう生き方憧れるなぁ」
  • 「こういう考え方面白いなぁ。ちょっと参考にしてみよう」 

と思ったことはないでしょうか。

そういう意味では、小説を読むって能動的な作業であると私は考えていて。

つまり、フィクションの中から導き出せる自分なりのアクションプランがあるはずなのですよ。

もちろん、

あー面白かったー

で終わってもそれはそれで良いと思います。

けれど、もしあなたが何らかのフィクションに触れて「まあ面白いっちゃ面白いけど所詮エンタメ。時間の無駄だよね」と思うタイプの人間だとして──。

しかし、心のどこかでそんな自分に苦しんでいるのだとしたら、エンタメをきっかけに今日明日の行動を変えることだって可能だよと。

それを知ってほしいのです。

能動的な読書が読書後の罪悪感をなくす

能動的な読書によって、読書後の罪悪感はなくなります。

受動的な読み方だから「時間の無駄だったなぁ」となってしまう可能性が高いわけです。

たとえば悲劇的なラストを迎える作品であれば

こんな境遇に置かれていないだけ自分はまだ幸せなのかもなぁ

とこれまでの人生を振り返るきっかけにしたら良いのではないかなと思います。

もちろん、ビジネス書や自己啓発書を能動的に読むことも可能です。

本の中で示されているファーストステップが自分にとって高過ぎると思うのであれば、そこから自分に適した高さのファーストステップを考えればいいのです。

ただ、アクションプランが提示されている且つ著者の権威性アピールが激しめの書籍って、読者が受動的になりがちという意味合いで今回対比させていただきました

  

まとめ:小説=時間の無駄だと思っているあなたへ

では、今回のまとめです。

小説を読むことで得られる2大メリットは以下の通り。

まとめ
  • 小説を読むことで、認知的完結欲求が下がる
  • 認知的完結欲求の低下によって思い込みに左右されづらくなり、判断ミスが減る
  • 小説が能動的な読書を促すことで、読書後の罪悪感がなくなる
  • 能動的な読書を身につけることで、小説・実用書を問わず得られる学びの幅が広がる

長々とお付き合いくださり、ありがとうございました。

他にも小説を読むメリットがあるなら知りたい!

という人はこちらの記事をどうぞ。

小説を「読む」ことではなく「書く」のって時間の無駄だよね~と思っているあなたはこちら。

実は小説を「書く」方にも科学的根拠に基づくメリットがあるのです。

今回はそんな感じ。ではまた!

エッセイ
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管理人
kino tadashi

心理学と科学と妖怪学をこよなく愛する物書きの端くれ。
曲がりなりにもwebライティングで収入を得ているので、端くれの自称くらいは許されるだろうという認識でいる。
webライター、ブログ等で生計を立てるべく日々模索中。
WEBライター検定3級・校正技能検定初級取得済。
一応カクヨムgoodレビュワーらしい。
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ムラサキゴテン
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