どうもこんにちは、キノタダシ(@GtH4uTlfJ5mFvlL)です。
タイトル通り、なぜ朝型と夜型が存在するのか、でもってその理由がなんだか素敵だよねというお話をします。
人間が朝型か夜型かは遺伝で決まっていて基本変えられないという知識を既知の事実として話を進めるため、その点ご了承くださいませ。
「もっている時計遺伝子の数によって、朝型の度合いが決まります。研究からわかったことは、351個ある時計遺伝子のうち最も多くもっている上位5パーセントの人は、最も少ない下位5パーセントの人と比べて、平均で25分早く眠りにつくということです」
言い換えると、早く眠りにつきたくなる人も、夜に能率が上がると感じる人も、すべて351個の遺伝子で決められている。このため本人にはどうしようもない、ということなのだ。
「夜型」の人が努力しても、決して「朝型」になれない:研究結果

だから、夜型人間が早寝早起きに苦戦したり、朝にボーっとしてしまうのはしゃあないのです

とはいえ、日本は朝型至上主義。
朝からテキパキ動ける人がもてはやされます
自分が夜型だからといって、じゃあ今の仕事辞めます! 組織に所属しないで生きていきます! 時間と場所に縛られないフリーランス目指します! というのは結構リスキーなので。
まずは、トレーニングだと思って副業からはじめてみるのがよろしいのではないでしょうか。
ちなみに、ランサーズの『フリーランス実態調査 2021』によると、日本は広義のフリーランス人口が24%を占めているとのこと。
これを多いとみるか少ないとみるかは、あなた次第です。
なぜ朝型と夜型が存在するのか?

結論から云うと、朝型と夜型の存在理由は人類が進化のなかで獲得した生存戦略です。

云うて、人間って社会的動物だから全人類同じ時間に寝起きした方が他者交流的な意味で都合良さそうなもんだけど?

ところがどっこい社会的動物としてはそれだと都合が悪いのです
昔を振り返れば、人類は家族や部族単位で一緒に寝るように進化してきました。
現代のように一人で寝るとか、カップルで寝るとか、そういう状況自体がまずあり得なかったわけです。
人類にとって家族や部族単位で眠るスタイルこそ自然なあり方──これを踏まえると、なぜ朝型と夜型が存在しているのかがわかります。
朝型と夜型がいるから人類は生き延びた
たとえば、人間の睡眠時間を8時間としましょう。
人類朝型総社会として全員が夜9時から朝5時まで寝ると仮定します。
すると、全人類8時間ノーガードなわけです。
現代の感覚ではピンとこないかもしれませんが、いつ外敵に襲われるかわからない時代において、8時間無防備をさらすのは流石にリスキーです。
一方、そこに夜中1時に寝て朝9時に起きる夜型人間が加わったとしましょう。
全人類ノーガードの時間が4時間に短縮されるのです。
無防備でいる時間が短ければ短いほど、当然生存確率はアップします。
すなわち、私たちに朝型と夜型が存在しているのは、見張り不在の時間を短縮するため──。
朝型人間は夜型人間をカバーするために存在し、夜型人間は朝型人間をカバーするために存在していると云っても過言ではないのです。
そう考えると、私たちは他人に迷惑をかけたり、見返りなしで手を差しのべる行いを、悪いことだったり、いやにキレイな行いだと決めつけてどうにも忌避する傾向があるのだけれど。
支えることも支えられることも遺伝子に刻まれているのであれば、それこそ”自然選択”として、「非合理的だ」と切り捨てず、ときにすんなり享受した方が良いんではないの、あとそれが遺伝子に組み込まれているって考えるとなんだか素敵だよね──というお話でした。

親切によってやる気ホルモンが分泌されるとかその最たる例よね

とはいえ、ドーパミン自体は結構何しても分泌される(SNSでいいね押されても出るし、コーヒー飲んでも出る)ので。
結局、ドーパミン分泌の発端となるアクションに達成感があるかどうかが大事みたいなところあります
【余談】朝型夜型カップルはうまくいくのか

ところで、進化論的に考えると

朝型と夜型ってお互いの生活をカバーしあって生きてきたわけだから、実は相性も良かったりする?
という想像ができなくもないのですが、あいにくそうでもないらしく。
そこは普通に自分と似た生活リズムの人を好むようです。
それゆえ、SNS上に関係を深めたい相手がいるなら浮上のタイミングを合わせよ、すると相手は「この人、私と生活リズムが似てるなぁ」と認識して好感触抱くよ~みたいなアドバイスもあり。
とはいえ、「おや、奇遇ですね? 起きる時間・眠る時間、なんなら感情の起伏まで全てあなたのリズムと一致していますよ」アピールは度を過ぎるとフツーにやべーやつなので、ほどほどに。
今回はそんな感じ。
「朝からクッソ声デカいなコイツ」というあの人に、「何で終業してからエンジンかかるんだよ」というあの人に、明日からやさしくなれたらちょっと嬉しい。
ではまた~。