【小説】創作のためのネーミング・造語の作り方

エッセイ
この記事はこんな方におすすめ
  • ネーミングセンスに自信がない
  • 創作で名前をつけるときに役立つ方法を知りたい
  • ネーミング・造語作業初心者である

どうもこんにちは、キノタダシ(@GtH4uTlfJ5mFvlL)です。

かねてより自覚はあったのですが、ネーミングセンスクソダサ系の民なのです。

先日カクヨム自主企画である「第一回遼遠小説大賞」にて講評を書かせていただく機会があったのですが、界隈の名だたる猛者たちの作品に触れ、改めて自身のネーミングセンスのなさを痛感したわけでございまして──。

これを機にネーミングのコツなんぞ学んでみようかしらん🤔などと思い至った次第。

今回の参考文献はこちら。

宮永忠将氏著『空想世界構築教典』です。

本書で紹介されているネーミング方法は架空の国名や地名向けですが、個人的にはそこに登場するキャラクターや信仰の対象である神々の名前にも応用できる手法ではないかと思います。

ネーミングセンスの有無はさておき、そもそもネーミング作業を少しでも楽に乗り越えたいという創作クラスタは最後までお付き合いいただけるとこれ幸いです😌

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ネーミング・造語作業の流れ

まず、ネーミング・造語作業の流れがこちら。

ネーミング・造語作業のチャート
  • 対象物のイメージを明確化・言語化する

  • 明確化・言語化されたイメージからキーワードを集める

  • キーワードを組み合わせる

対象物のイメージを明確化・言語化する

例を挙げて解説していきます。

たとえば、これを読んでいるあなたが

「岬」に名前を付けたいなぁ

と考えているとしましょう。

そこで「岬」(=対象物)が持つ情報とイメージを明確化・言語化します。

一般類似性
機能
性質
半島、島、砂州
港、灯台
形、大きさ、高さ
特殊特性
状況
所有
比較
地質、色、歴史
都市、町、村
所有者名
周辺の岬との比較

ここから「岬」のネーミングに使えそうなキーワードを選出していくわけです。

明確化・言語化されたイメージからキーワードを集める

対象物の持つイメージからキーワードを探す工程では、下記サイトがおすすめです。

ネーミング辞典

本サイト、ネーミング辞典は商品やキャラクターなどに名前をつける際、活用いただけるサービスです。

ネーミング辞典は、日本語の単語と、それに対する複数の外国語が一目でわかるように配置しています。あなたは、それらの外国語をヒントにあらゆるモノに名前をつけることができます。

たとえば「岬」で検索すると、こんな感じ。

ネーミング辞典の検索結果

「岬」の検索結果だけでなく、「自然 – 海・川」カテゴリごと表示されるので思ってもみなかったアイデアに出会えそうです。

また、キーワードを選ぶ際には既存の言語が持つイメージを知っていると便利です。

たとえば、アパレルブランドや不動産物件などに重宝されるフランス語には高級感、耽美的なイメージがありますし、天文学や医学などに使われるギリシア語には重厚、知的なイメージが定着しています。

あなたの描くキャラクターや地名、創造物にしっくりくる言語を選びましょう。

キーワードを組み合わせる

キーワードを相応しい言語に変換したら、いよいよ組み合わせる工程に移ります。

シンプルなキーワードの組み合わせ方は、大きく分けて3つです。

  • 特徴/性質+本質
  • 特徴/性質+接着語+本質
  • 本質+特徴/性質

例として「赤い町」をドイツ語風にしてみましょう。

①単純に連結

ロート赤いブルクロートブルク

②接着語「en」を使用

ロート en ブルク=ローテンブルク

ここではドイツ語風の「en」を接着語にしましたが、「es」「oi」など自由に考えられます。

③特徴と本質を入れ替える

ブルク+ロート=ブルクロート

このように造語のパターン化によって統一感を演出することも可能ですが、やり過ぎるとどうにも”つくられた感”が否めません。

例えば、「ある国が征服した国に建設した砦」などにパターンを当てはめるなどしてメリハリをつけましょう。

また、「~市」「~町」「~村」などの<本質>に該当するオリジナルの語尾をつくるのもユニークです。

例えば、イギリスには、ボーンマス、プリマス、ポーツマスなど「~マス」が多いですが、これは「河口の町」を意味する古い言葉の名残だったりします。

この場合、同じ「~町」でも、パターンや発音を複数用意しておけば”つくられた感”を避けられます。

ギリシア語で例を挙げるとこんな感じですね。

アレクサンドリアアレクサンドロス王の町
ネアポリス新しい町
ビザンティオンビュザンタス王の町

ネーミング・造語作業のチェックポイント

最後にネーミング・造語作業を行う上で大事なチェックポイントを3つご紹介します。

ネーミング・造語作業のチェックポイント
  • 最初から世界の細部を決めておく必要はない。大陸と主要国程度に抑え、物語の舞台とする国を重点的に作り込む
  • 文字の印象ばかりでなく、発音にも注意。耳当たりの良い響きやリズムを探そう。
  • カタカナ造語ばかりに囚われない。”嘆きの丘””希望の海”のようにおぼろげな部分を残すのもアリ。

今回はこんな感じ。

これを機に、

ネーミングに活かせる語感力を鍛えたい!

と云う方は下記リンク先をどうぞ。目の付けどころによっては、参考になったりするかもしれません。

本記事が、あなたの空想世界を個性的かつ魅力的に彩る一助となれば幸いです😌

ではまた~。

エッセイ
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管理人
kino tadashi

心理学と科学と妖怪学をこよなく愛する物書きの端くれ。
曲がりなりにもwebライティングで収入を得ているので、端くれの自称くらいは許されるだろうという認識でいる。
webライター、ブログ等で生計を立てるべく日々模索中。
WEBライター検定3級・校正技能検定初級取得済。
一応カクヨムgoodレビュワーらしい。
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ムラサキゴテン
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