なろう系がなぜ人気を集めるのかを心理学的に考察する

エッセイ
この記事はこんな方におすすめ
  • なろう系がなぜ人気を集めるのかを知りたい
  • なろう系作品が売れる理由を知りたい
  • とはいえ、この手の考察は食傷気味なのでそろそろ違った角度からの解釈がほしい

どうもこんにちは、キノタダシ(@GtH4uTlfJ5mFvlL)です。

なろう系が流行る理由を心理学的に至ってマジメに考察します。

社会の荒波に揉まれ、内容が濃い作品を摂取することに疲れてしまった20代~50代の「スキマ時間にストレスフリーにつまめる作品がほしい」という需要に上手いこと合致したのが何を隠そうなろう系である──みたいなオチではダメなん?

その時代における人々の欲求が物語の流行に影響与えてる説」 を否定するつもりはさらさらございませんが、この記事に辿り着くような読者はその手の説を見飽きていると思いますので──。

だったら、これまでに恐らく誰も試みなかったであろう心理学という見地からなろう系が売れる理由を考察してみようかなと。

もっとも本記事の執筆者は心理学の専門家ではなく、心理学を愛する物書きの端くれ(過去最高文字単価は1.5円)です。

慈しむような、愛でるような眼で、何でしたら一度サマ・ヴリッティ(等間隔呼吸法)とか挟んで充分に気を落ち着けてから読んでいただけますと幸いです。

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なろう系の定義

まずは、本記事におけるなろう系の定義について。

そもそも「なろう系」という単語自体に明確な定義はありません

なろう系って『小説家になろう』から生まれた作品群の総称じゃないの?

私の中では、『小説家になろう』の“流行”を取り入れた作品群に対する総称として使われているイメージですかね。

日頃から「なろう系」という単語を乱用している層も、意味合いとしては大体そんな感じかと。

よって本記事では「なろう系」を『小説家になろう』から生まれた全ての作品群ではなく、なろうの“流行”──後述する「なろうテンプレ」を取り入れた作品群を指す総称として、話を進めていきたいと思っております。

なろうテンプレとは

以下はニコニコ大百科より引用した「なろうテンプレ」の例です。

  • 主人公が何らかの理由で異世界へ転生・転移する
  • あるいは、不遇な立場にあった主人公が仲間から追い出される
  • 序盤で主人公がチートと呼ばれるほどの力を得る。努力を必要としないことが多い
  • チート、最強と最初から認定されているので能力以外の機転で勝利というのがない
  • その能力はその世界で唯一無二であり、比較対象が存在しないことが多い。競合も不在である
  • ありふれた知識、能力でも異世界では英雄に等しい活躍ができる
  • ゆく先々でヒロインを助けてモテてハーレム作り
  • 主人公の目的と能力が不釣り合いであり、目的のスケールが小さい
  • 無様な末路が分かりきった敵キャラ・主人公を誉めそやすばかりの味方キャラばかり
  • とにかく作品名が長く、作品名だけで内容がわかってしまうことが多い
  • ゲームの中でもないのにステータスやレベル、スキルなどがある世界観

昨今こちらに「ざまぁ系」「悪役令嬢系」などといった新たな要素が追加されつつあります。

昨今のなろう系レビューを追っていると、もう「なろう系=異世界転生チートだ!!」とは一概に云い切れなくなってきた感ある

なぜ「チートを得た転生者」ではなく「もともとチートの現地人」なのか

あくまで主観ですが、転生前の世界でぱっとしなかった主人公が転生後の世界で大活躍──という展開から、元よりその世界の住人で不遇な扱いを受けていた主人公(いわゆる現地主人公)が実は凄いヤツでしたという展開に流行が変化しつつあるように思えます。

この「転生者・転移者が新たな力を手に入れる」から「現地主人公がもともと凄いヤツだった」に流行りが移行しつつある理由としては、いわゆるざまあ展開に持っていきやすいからではないかと思うております。

たとえば、元の世界でいじめられていた主人公が異世界で幸せになったとしても、元の世界にいるいじめ加害者はまあ多分元気なわけじゃないですか(笑)

仮にいじめ加害者が不幸になる!という展開が待ち受けていたとして、それを描写しようと思ったら

  • いじめ加害者視点のエピソードを別に用意する
  • いじめ加害者も同じ異世界に転生・転移させる

などのひと手間が必要になるわけで。

もはや主人公の与り知らぬところとはいえ、加害者側が元気にやってるのは何か腑に落ちない。

どうせなら”見えているところ”で落ちぶれてほしい

そのあたりの欲求に応える上で、「現地主人公がもともと凄いヤツだった」という設定にした方が色々便利だったのではないでしょうか。

兎角──時流によって続々と新たなテンプレが追加されるので。

この辺りがなろう系を明確に定義することの難しさというか、不毛さではないかと。

なろう批判が許されている謎の空気感

さて、本記事におけるなろう系の定義が決まったところで話を進めます。

唐突ですが、幽焼けさんというVtuberのクソラノベレビューを偶に観ちゃうんですよ。

幽焼氏によるクソラノベレビューの現在

残念ながら、クソラノベレビューの大半は権利者の申告により削除されてしまいました(削除自体は幽焼氏本人が自主的に行ったものとのこと)

クソラノベレビューの継続が困難であることから、現在クソラノベレビューは無期限の更新停止となっています。

幽焼けさんご本人がこれを「方針転換の良いきっかけ」として捉えていらっしゃるようですし、今後のご活動も陰ながら応援してゆく所存です

今回はラノベレビュー動画の代表として幽焼けさんのお名前を挙げていますが、今やYoutubeにはこの手の動画がごまんとあります。

幽焼けさんのワードセンスが面白いから観ているのもあるんですけど、一歩引いて考えてみるとコレ不思議だよなぁ──と思っていて(人はネガティブなワードに引き寄せられやすいという性質も関わっているのやもしれませんが)。

そもそも、自分の読んだことない小説が、それもクソだという前提でレビューされている動画を観たいって気持ちになります? 

たとえば、自分が実際に読んで「面白くね~🤮」と感じた作品を同じく「面白くね~🤮」と酷評している方の動画があったら、観たい気持ちはまあわかるじゃないですか?

ところが、なろう系酷評レビュワー(我ながらこの総称は如何なものか)のYoutube動画コメント欄を見ていただければわかると思うのだけれど。

コメントされている大半の方々レビュー対象を明らか読んでなさそうなのですよ。

コレ面白いのがだからといって「知ったかぶり」を装うわけでもなく、「レビュー対象を読んでいません!」という立場はオープンにしつつ、それでも臆面なく軽めの毒を吐いているところでして。

ここから察するに、どうもなろう系という肩書きが付いてるだけで

あっ、叩いてイイんすね。

あざますっ!!

という酷評が許される空気みたいなものが出来上がってしまっているのではないかと。

この空気こそなろう系人気を支える一つの要因ではないか──と私は考えておるわけです。

一般文芸にはない、なろう系人気を支える“武器”とは

たとえば一般文芸が酷評されているのを見ると「あくまでこの人の個人的解釈だろうな」って冷静な見方を保てるんですけど、なろう系の酷評って「大勢がこう思ってるんだろうな」ってあっさり受け入れちゃうところありません? 

より突き詰めれば、頭の片隅で「私はこの作品読んだことないけど」って思いつつも「まあなろう系だしええやろ」で片付けてるところないです?

作者さんは、流石にちょっと可哀想だなと思います。

とはいえ、本来なら作品って面白い面白くないの二択で議論されがちなところを「読んでいてもいなくてもなんとなく盛り上がれてしまう空気感」を作れてしまったのはなろう系だからこそ成せた業というか。

モノを売る手法として強いなぁ──と私は思っていまして。

先に触れた通り、なろう系のレビュー動画やまとめサイトのコメント欄を見れば、はたしてこの中の何人が件の作品を読んだことあるのか、甚だ怪しいものです。

でも、人が集まってしまうのですよ。

えっ? この“祭り”に参加したい? 

じゃあ、この作品を読みなよ!

という第一関門が存在しないので。

そう、ただでさえヒマを潰せるコンテンツが飽和しているこの時代、なろう系は「作品を読む」という第一関門をスルーして“祭り”に参加できてしまうのです。

作品の正式タイトルを知らずとも、登場人物の名前を知らずとも、最悪なろう系にまつわるネットスラング(太郎とか太郎とかあと太郎とか)をかじっているだけで、あなたも今日から祭りの一員なのです! ワッショイ! お手軽過ぎる!!

実際、スマホ太郎黙れドン太郎って原作のタイトルすら知らないのに知ってたりする

自作をクソ呼ばわりされる作者側の気持ちというモラル面に目を瞑れば、作品に対する「批判」の利用も商法としてなくはないわけで

悪評は無名に勝る

なろう系について各々云いたいことはあると思います。

  • 出版社がすでにwebで人気を博している作品しか選ばない
  • 一から作家を発掘するという手間を省いている
  • 書籍化していい文章力じゃない

など、色々と不満はあると思うのですよ(文章力云々うんぬんについてはそもそも作者の目的と出版社の目的は違うんだから、そこ責めるの些かナンセンスという気もするのだけれど)。

けど、私なんかは“実物”を読んでいない層までPR要員として獲得できたこの売り方は素直にすげーなと感心していて、なんならここから学べることって何かないかなーくらいに考えているのですが。

PRって云ってもどうせ悪評でしょって思う方はね。

ぜひ下記おすすめ作品集のキャッチコピーに目を通していただきたく。

知られていないと云うことは、存在しないことと同じ。

悪評でもないよりは遥かにマシ。

この「悪評は無名に勝る」という考え。

界隈によっては

もう古いよ。

誰もが情報発信できる=プロもアマも容赦なく比較対象になり得るこのご時世、好評でなければ意味がないよ

という至極真っ当な反論がまかり通るのですが、ことなろう系に関してはマジで悪評を巧いこと利用している感が否めないんですよね──。

じゃあこの「なんとなくディスってもいい」という空気感を構成しているものって何なんだろうと考えたとき、少なからず嫌儲けんちょバイアスが関わっているのではないかと考察してみたり。

なろう系が叩かれる心理的要因? 嫌儲バイアスとは

まずは嫌儲けんちょバイアスに関するお話。

コーヒーショップでコーヒーを飲むとき、以下の2通りを云われた場合で、飲んだ人の感想がどう変わるのかっていう実験があるんですよ。

  1. 「これは”非営利目的“の会社が作った豆から抽出したコーヒーです」
  2. 「これは”営利目的“の会社が作った豆から抽出したコーヒーです」

コーヒーの中身は全く同じで、営利か非営利かってところだけが違うのですが。

結果、営利目的ですと説明されたコーヒーに対してネガティブな感想を抱く人が多かったようです。

これを嫌儲バイアスと云って、人間はその企業がどんな活動をしていようが、実際に儲けているとかいないとか関係なしに

儲けてそう

という雰囲気を感じ取った瞬間、反感を覚える生き物なのです。

ちなみにこの嫌儲バイアス、「貧乏人のやっかみでしょ?」などと誤解されがちなのですが、実際には経済的格差や政治的な立場関係なく起こり得るものだそうで。

日本人は殊更この傾向が強いんじゃね? などと云われております。

嫌儲バイアスについてはメンタリストDaiGoさんの動画でも取り上げられていました

嫌儲バイアスはなぜ起きるのか?

金儲けは汚い!」という感覚はなんとなーくわかるのですが、そもそもこの嫌儲バイアス誕生のきっかけは何なんでしょうね

現状、嫌儲バイアスは原始時代に誕生したのではないか? という説が有力でして。

この時代は、食料や居住区が今よりずっと貴重だったものですから。

それを独占する──現代で云うところの金儲け的行いは、群れを全滅させかねない危険行為でした。

それゆえ、群れの中で独占を企てる人物をシャットアウトするように嫌儲バイアスが生まれたのでは? と進化論的には考えられております。

なろう批判がなろう系人気を支えている?

さて、このバイアスがなろう系の「未読だけど何となく叩いていい空気感」にどう関わってくるのかなんですが──。

なろう系の批判でこういうのよく見ません? 

  • なろう系は目先の売り上げに固執した出版社のゴリ推しだ
  • そんなものに囚われているラノベ業界に未来はない

などなど。

叩きやすい空気感の正体とは、まさにコレなのではないかと。

なろう系は読者以外もPR要員になり得る

なろう系作品は、もはや叩く側にしたら作品として捉えられていない、読むモノとして認識されていないわけです。

出版社がただただ営利のみを追求して推してる作品なんて読むまでもないでしょ?

叩かれて当然でしょ?

正義はオレたちにあるでしょ?

という考え方なんですよね。

これがネタにされている作品は読んだことないけど、なろう系に分類されているからとりあえず草生やせる、同じくその場で草を生やしている人たちとワイワイできる──。

すなわち、「作品を読んだことのないPR要員」という層を生んでしまったのではないかと。

なろう系を批判するということは、一個人の創作を批判するというより出版業界のやり方を批判するという方向に繋がるので。

その分、罪悪感も湧きづらいと思うのですよ。

叩いた側が正義になれる

だから、なろう系は読者以外も軽いノリでPR要員になれてしまう。

なろうテンプレと長文タイトルがもたらす意外過ぎるメリット

この罪悪感の希薄化に一役買っているのが、なろうテンプレとなろう系特有の長文タイトルでしょう。

たとえば、なろう批判によくあるこんな云い回しを見た覚えはないでしょうか?

どれもこれも似たような展開+似たようなタイトルで作品の見分けがつかねぇよ!

そう、なろう系作品に馴染みがないユーザーからすると、各作品の見分けがつきづらいのです。

一見するとデメリットにしか思えないこのポイント──しかし、見方を変えれば一概にデメリットとも云い切れません。

なろうテンプレと長文タイトルがもたらす作品の没個性化

テンプレ展開+似通った長文タイトルがもたらす没個性化によって、なろう系は一個人の作品の集まりではなく、なろう系という単語でくくられた“何だか似たような作風の作品群”と化します(少なくとも、日頃なろう界隈の外野に位置する人間からすれば)。

この“何だか似たような作風の作品群”の特徴は圧倒的叩きやすさです。

なぜなら、共感が難しいので。

たとえば、こちらは2015年に公開されたユニセフ募金のCM。

このCMがなぜアビネットという一個人にフォーカスしているのかと云いますと、一個人にフォーカスした方が見ている人が共感しやすい=寄付金・募金が集まりやすいからです。

ただただ、「病気の子どもたちに!エチオピアの農村に支援を!」と呼びかけられても、ぶっちゃけイメージしにくいじゃないですか。

でもって、イメージにしにくいものは人の記憶に残りません。

エチオピアってどこだろ?

とか考えてるうちに募金のことなどキレイさっぱり忘れ去ってしまうでしょう。

話をなろう系に戻して──ここで云う叩きやすさとは、まさしく話題性に直結します。

悪い意味でなろう系を槍玉に挙げる行為に、挙げた側が罪悪感を覚えることはまずあり得ません。

“何だか似たような作風の作品群”というひどくぼやけたものに、共感を抱くことは難しいですからね。

すなわち、テンプレ展開+似通った長文タイトルによる没個性化が、なろう系を誰でも叩きやすい=あらゆる角度から(良くも悪くも)誰もが参入しやすいコンテンツに仕立ててしまったと考えられるのです。

叩くことが”許された”なろう系の強み

この叩きやすい空気感は、前述した通りこと存在を認知してもらうという点において、一概にデメリットであるとも云い切れません。

何ならこの空気感になろう系が守られている現状も出版社側が意図して維持しているのではないかと。

なろう系は、コンテンツを支える土台が多分に豊富です。

たとえば──先ほどもお名前を挙げたラノベレビューVtuberの幽焼けさん。

私もそのレビューを楽しんでいる一人なのですが、アレ何が楽しいかって大変言葉は悪いのだけれど、

  • 「次はどんなクソラノベに出会えるんだろう」
  • 「これを超えるクソラノベが現れるんだろうか」

という謎のワクワク感があるんですよね。

本来であれば「面白くね~🤮」とその作品に見向きもしなかったはずの層が、同じく「面白くね~🤮」と感じたレビュワーさんのしかし面白おかしくはまとめたレビュー動画を見て「おもろい😇」となっている──。

そういうサイクルが、Youtubeを筆頭にあちこちで生まれているのです。

作品として面白いとか面白くないとか、もはやそういう次元に非ず。

ただただ誹謗中傷してやろうぜというのともまた違う。

私も含む一部の層から、すでに新しい楽しみ方を見出されてしまっているのです。

「面白くないのが一周回って面白くね?」という斬新なファン層を生んでしまった。

なろう系レビューYouTuberが増えている理由

なろう原作のコミカライズが増えているおかげか、なろう系レビューYouTuberが随分増えた印象(小説読むよりマンガ読む方がハードル低いもんね)

個人的には、なろう系特有の隙の多さがなろう系レビューYouTuberが増えている主な要因ではないかと。

たとえば、「東野圭吾作品のレビューを書いて」と云われたら大分身構えますけど、「なろう系作品のレビューを書いて」と云われたら軽い気持ちで臨めるところないです?

ただただ作品のおかしなポイントを挙げ連ねる所業をレビューと呼べるかはさておき──。

少なくともなろう系作品って、おかしなポイントを挙げ連ねるという形式のレビューが比較的書きやすいのですよ。

もちろん「再生数に着目した結果こうなった」とかYouTuber的な事情もあるでしょうが、おかしなポイントをツッコミまくるという形式のレビューが書きやすいというのは、レビュワーが増える要因として大きいのではないかと思います

ぶっちゃけなろうアンチの方が大人げない説

さらに云えば、ファンの反感を買う心配が少ないことも理由のひとつでしょうか。

たとえばの話、「東野圭吾作品を批判したらファンからめっちゃ噛みつかれた」という状況はすんなりイメージできますが、「なろう系作品を批判したらファンからめっちゃ噛みつかれた」という状況ちょっとイメージ難しくないです?

これは何もなろう系のファン層が特別大人しいから──とかではもちろんなく、「いやだってこれはこういうものだし」とか云えないのですよね。

なろうテンプレとは、換言すると内輪ネタなので。

もともと内輪で盛り上がっているものに、事情を知らないよそ者からこの展開はつまらない!とか云われても、これはこういうものとしか云えねぇんだよなぁ

としか切り返しようがない。

すなわち、なろうのファン層からするとそもそもその議論に参加する必要性を感じないわけです。

「なろう系はなぜ〇〇なのか」というPR活動

加えて土台と云えばもう一つ、これまでとはちょっと違うぞ、なんなら一部から反感を買いそうだぞ、みたいなコンテンツが流行りだしたとき必ず現れるのが──そう、今の私みたいなヤツです。

なぜ○○は○○なのか系の批評ですよ。

  • なぜなろう系は売れるのか? 
  • なぜなろう系は流行っているのか? 
  • なぜなろう系は嫌われるのか?

そういう批評に目を通したことがあるって人、小説投稿サイトで活動している方なら少なからずいるとは思います。

こういう批評とて「なろう系って何?」と興味を世に広める上では一役買ってるわけですからね。

あくまで主観ですが、PR要員としてある意味一番貢献してるのは、この層な気がします

結局、人は議論が生まれやすい場所に集まりやすいので。

事実Twitterでバズる方法のひとつとして「議論が起こりやすいツイートをする」というのがあったりします。

堀江貴文さんがよくやってるイメージですかね。

そう考えると、このコンテンツ土台が強過ぎない? 

  • なろう系が純粋に好きな層 ➡ なろう系は面白い
  • なろう系が嫌いな層 ➡ しかしなろう系を酷評する動画は面白い
  • なろう系に興味がない層 ➡ スラングさえ知っていればいつでも“祭り”の仲間入り
  • なろう系の流行を考察する層 ➡ 考察の内容問わず発信した時点でPR活動の一員

何だこの八面六臂感チートか????

だから──なろう系のブームが落ち着くときって、これを心から楽しいと思って読んでる層がぱったりいなくなるとか、出版業界がある日突然方針を改めるとか、そういうときではなく。

図らずも(かどうかは何とも云えんけど)土台と化していた人たちが何かしら理由をつけて離れるときなんじゃないの──と私は思っています。

とはいえ、ここまで時代を押さえていると、もはやなろう系はブームというよりジャンルであって、流行るとか廃るとかそういうレベルではなくなってしまったよなぁ──とも。

よって、個人的には縮小化することはあっても消滅することはないと考えております。

ラブコメやミステリーという”ジャンル”自体が消えてなくなることはないじゃないですか。

そういう感じです。

なろう系人気は必ずしもマイナスではない

ちなみに私自身は現状のなろう系ブームに関して、衰退を望む声もわからなくはないけど──。

エゴを切り離して考えたら、別に流行っててよくない? というのが正直な感想でして。

私にとって文章を書くことは基本勉強であり、メンタル強化であり、小銭を稼ぐ手段に過ぎないので。

上手い下手を問わず物を書く人口が増えるってことは世の中にとって間違いなくプラスだと思うし、なろう系を好きだって云う人の中には多分だけど

これなら自分でも書けそう!

と判断して書き始める人もいると思うんですよ。

そういう視野で見ると、衰退を望むほどではなくね? とか考えてしまうわけです。

変わるべきは出版業界”だけ”なのか?

あと、なろう系を語る批評にありがちな論調で、やたら出版業界に変化を求める人がいるのですが。

気持ちはわかる一方、本当に変わるのは出版業界だけでいいのとも思ったり。

これは作家が業界の売りたいモノに合わせろ!とか、そういうことを云いたいのではなく。

作家側がもっと自分の作品の売り方を工夫すべき時代がやってきてるんじゃないのってこと。

SNSって何のためにあるの? 電子書籍の無料セルフ出版サービスって何のためにあるの? えっ、表紙を描いてくれる絵師がいない? クラウドソーシングサイトって何のためにあるの? クラウドファンディングって何のためにあるの? 

多分──そういうことなのではないかなぁと。

とまあ別段出版業界の未来に関心もないくせに、なろう系について長々と語ったわけですが──いかがでしたか(いかがでしたか系クソブログ止めろ)? 

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今回はそんな感じ。ではまた~。

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kino tadashi

心理学と科学と妖怪学をこよなく愛する物書きの端くれ。
曲がりなりにもwebライティングで収入を得ているので、端くれの自称くらいは許されるだろうという認識でいる。
webライター、ブログ等で生計を立てるべく日々模索中。
WEBライター検定3級・校正技能検定初級取得済。
一応カクヨムgoodレビュワーらしい。
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ムラサキゴテン

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