【文例あり】提喩と換喩の違いをわかりやすく解説【日本語教師YouTuberに学ぶ】

エッセイ
この記事はこんな方におすすめ
  • 提喩と換喩の違いについて知りたい
  • 提喩と換喩に見分け方ってあるの?

どうもこんにちは、キノタダシ(@GtH4uTlfJ5mFvlL)です。

提喩と換喩の違いについて、文例を交えながら解説します。

提喩をわかりやすく解説するにあたって、こせんだ先生@日本語教師YouTuberさん(@kosendajuku)の動画を参考にしました。

スポンサーリンク

提喩と換喩の違いとは?

《提喩》と《換喩》は、その性質上対比して考えると理解が早いです

提喩と換喩の違いは簡単に云うとこんな感じ。

  • 提喩=包摂関係にある二者の置き換えを意図する修辞法
  • 換喩=包摂関係にない二者の置き換えを意図する修辞法
  • キーワードは「包摂関係」であることがわかりますね。

    提喩の「包摂関係」とは?【上位語・下位語の関係】

    包摂関係とは上位語・下位語の関係です

    たとえば「」を上位語とした場合、

    • さくら
    • チューリップ
    • ひまわり

    などが下位語に当たります。

    もちろん「植物」などより幅広いカテゴリーの単語を上位語に置いた場合、「花」が下位語となるケースもあります。

    これだけではピンとこない方もいると思いますので、具体例を見ていきましょう。

    提喩の具体例を紹介【日常会話編】

    お茶でも飲みませんか?

    という誘い文句を受けて、あなたが喫茶店に入ったとしましょう。

    そこで相手がジュースを注文したからって、

    いや、お茶飲まねぇのかよ!!

    とはなりませんよね。

    これは「お茶」という下位語が「飲み物」という上位語を指示しています。

    「お茶(に代表される飲み物)でも飲みませんか?」とお誘いしているわけですね。

    一方、逆パターンもございまして。

    お花見でも行きませんか?

    このお誘いを受けて、

    きっと藤棚見に行くんやろうなぁ

    とか思う人はまずいないでしょう。

    「花というカテゴリーに含まれる桜を観に行くんやろうなぁ」と想像しますよね。

    こちらでは「花」という上位語が「桜」という下位語を指示しています。

    提喩は下位語で上位語を指してもいいし、上位語で下位語を指しても成り立つわけです。

    普段から何気なく使っている言葉にも、こうした比喩は潜んでいるのです。

    提喩の具体例を紹介

    時折思い出したように舞っていた白いものが、その頃から本調子になって間断なく濃い密度で空間を埋め始めた

    井上靖『比良のシャクナゲ』

    ここで云う「白いもの」とは白いもの全般ではなく特に雪に限定されます。

    「白いもの」という上位語が「雪」という下位語を指しています。

    換喩とは

    《換喩》は、包摂関係にない二者の置き換えを意図する修辞です。

    換喩の具体例を紹介

    農林大臣賞や水産庁長官賞がぞろぞろ泳いでいる

    井上ひさし『ドン松五郎の生活』

    ここでは錦鯉を勲章として表現しています。

    「錦鯉」と「勲章」は、上位語・下位語の関係ではありませんよね。

    これが提喩と換喩の違いです。

    換喩の具体例を紹介【web小説編】

    新宿東口駅前広場に並んだ一向に借り手のつかない空き看板を背に、忙しなく行き交うイタリアブランドの革靴(その大半は恐らく中国製)や量産型スニーカーを見つめながら、水原透みずはらとおるはそんなことを考えている。

    姫乃 只紫『黒ノ都

    革靴やスニーカーが自我をもって闊歩しているわけではなく、前者はスーツ姿の社会人、後者はありふれた学生層を指します。

    うーん、わかるようなわからないような──

    換喩の簡単な見分け方としては、具体例を示す言葉が補足できるかどうかですかね

    前述の例では、イタリアブランドの革靴(を履いた社会人)や量産型スニーカー(を履いた学生)が道行く様を描写しています。

    こんなふうに具体例を指す言葉を補えるなら換喩です。

    まとめ:提喩と換喩の違いをわかりやすく解説

    最初に述べた提喩と換喩の違いに補足を入れると以下のようになります。

  • 提喩=包摂関係にある二者の置き換えを意図する修辞法【量的な関係で置換】
  • 換喩=包摂関係にない二者の置き換えを意図する修辞法【類縁関係での質的な転換】
  • 平素よりこの違いを意識しながら文章を書くことはまずないでしょうが──(そもそも提喩か換喩か簡単には分類できない比喩もありますので)。

    知識として知っていると表現の幅は広がりそうですね。

    もっと比喩表現について勉強したい!

    という向上心のある方はこちらの記事をどうぞ。

    実際に手に取って良かった比喩表現に関する書籍7冊を紹介しています。

    今回はそんな感じ。ではまた~。

    エッセイ
    スポンサーリンク
    管理人
    kino tadashi

    心理学と科学と妖怪学をこよなく愛する物書きの端くれ。
    曲がりなりにもwebライティングで収入を得ているので、端くれの自称くらいは許されるだろうという認識でいる。
    webライター、ブログ等で生計を立てるべく日々模索中。
    WEBライター検定3級・校正技能検定初級取得済。
    一応カクヨムgoodレビュワーらしい。
    自作小説に興味のある風変わりな方は、SNSアイコンの家マークをクリックしてどうぞ。

    ムラサキゴテン
    タイトルとURLをコピーしました