【作品情報】
『いつか変態になりたいキミへ』 作者 Askew
【紹介文】
みんなが変態になれば世界は平和になる――Askew
アメリカ横断中、WWⅡ博物館で閃いた迷言。
意外と賛同者が出て「世の中にはもっと変態が必要では」と、とち狂った衝動で書き始めます。
偏った考えをしたためるエッセイ。世界平和が目的。
安心してください。見事に取るに足りません。毒にこそなれ、薬にはなりません。ちょっとピリピリ痺れたい人は歓迎します。
本体は上記リンク先の「作品」であり、当ブログはあくまでオマケです。
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【作品の感想】

件のエッセイ『第41話 ほんとうに大切なことは忘れない(という残酷な真実)』を読んで、思ったことをつらつら語ります(よってレビューではありません。すまぬ)。
男はなぜ結婚記念日を忘れるのか
結婚記念日とか誕生日とか、そういう特別な日って女性の方がよく憶えていて、フィクションの世界でも彼女から不意に「あの記念日憶えてる?」なんて振られた彼氏がドギマギする──みたいなシチュエーションままあるじゃないですか。
あの記念日憶えてるかどうか系の質問ってメチャクチャ鋭いなぁ──と私は思っていて。
女性が記念日にこだわる理由?
これ、イリノイ大学の研究なんですけど、カップル同士で過去を振り返ったとき、二人で体験した記憶の細部が正確だったカップルほど関係が良好で結婚にも繋がりやすい──みたいな結果が出ておりまして。
実験の内容としては232人のカップルを八か月に渡って追跡調査して、毎月「お二人が結婚する確率はどのくらいだと思いますか?」と質問するというものだったのですが。
結果、結婚に至る可能性が高い関係良好なカップルほど、二人の思い出を振り返ったとき──それがネガティブな体験であったか、ポジティブな体験であったかを問わず、旅行でどこ行ったとか、レストランで何食べたとか、そういう体験の内容が鮮明だったそうで。
つまり、あの質問って暗にこれを試されているのではないかなと。
女性は記念日を憶えているか否かで男性を試している説
男性側はよくある愛され度チェックに過ぎないと軽んじていたとして。もしかしたら女性側は「此奴は長期的な関係を結ぶ伴侶として相応しいのか否か」を無意識下でジャッジしているのやもしれない。

こうなると湧いてくるのが、じゃあそもそも何で世の男概して記念日忘れがちなの? という疑問なのだけれど。ここからは私の考察が多分に含まれるので、その点をご理解いただきたく
男女では得意な記憶のジャンルが違う
女性と男性って、得意な記憶のジャンルが違うのですよ。
女性はストーリーを記憶するのが得意
女性はストーリーを思い出すのが男性より上手でして。
言葉を思い出すという点においても男性より長けているものですから、たとえば映画やドラマの感想なんかを求めると、登場人物の台詞であるとか、印象に残った場面であるとか、そういうのをより詳細に女性は語ることができたりするんですよね。

ちなみに物をどこに置いたかも女性の方がよく憶えているそうで。これに関しては、身に覚えのある諸氏そこそこいるのではないかなと
男性は抽象的なイメージを記憶することが得意
一方、男性はというと抽象的なイメージを憶えるのが得意です。地図とか図面とか、数式とかそういうのですね。
だから、ストーリーの記憶に長けている女性の方が思い出の詰まった記念日をよーく憶えていて、具体的なものの記憶がどちらかと云えば苦手な男性の方が概して記念日忘れがちなのは、ある種──自然っちゃ自然なことなのかなぁと。

云うて、記念日忘れた弁明に「いや、そうは云うけどさ。男と女じゃそもそも得意な記憶のジャンルが違うんだよ」とかやれやれ顔で云おうもんならフツーにフルボッコお覚悟案件だと思いますけど
まとめ:記念日にこだわることが大事なのか

とはいえ──これは男女問わず伝えておきたいことなのだけれど。
記念日憶えてる系クエスチョンを愛され度チェックのテッパンとして使うのはいかがなものかと私は思うておりまして。
大事なのは記念日を憶えているかどうかではない
大事なのって今自分が大事にされているかどうかで、記念日憶えてるかどうかではないじゃないですか。これ、何もサプライズ用意してくれるまめなパートナーのあり方を否定しているわけではなくて。
「記念日憶えてくれているからとりあえず大丈夫だよね」みたいな、そこばっかりにフォーカスして、今ある目の前の(場合によっては薄れつつある)繋がりから目を背けちゃうのはよろしくないんじゃない──ということ。
だから、まあ深夜テンションだから云うけど、たとえば私なんかあえて何の記念日でもない日にそういうの渡したりする。
私が大事に想っているのは今のあなたで記念日ではないから、私があなたにこれ贈りたいなと思ったタイミングで贈っているだけだから、私そういう価値観の人だから──みたいなね?
ではまた!
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