フレームの外に世界がはみ出ている。 『短篇集 昊の滴』

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【作品情報】

『短篇集 昊の滴』 作者 濱口 佳和

【紹介文】

1話が1000字ほどの短編集です。

舞台は日常に似た架空の場や、非日常の地球と地球外の惑星です。

脈絡なく追加する予定。

本体は上記リンク先の「作品」であり、当ブログはあくまでオマケです。

作品を読んでちょっとでも「面白い」と思ったら、ブックマーク・ポイント評価をよろしくお願いします。

それが、書き手の明日の糧につながるかもしれません。

【作品の感想】

ここまで、人物描写ってホント些細なことだよなぁ──と。痛感させてくれる作品も中々ないだろうと思いまして。

人物描写って読者が登場人物の外見をイメージする上で材料とするものじゃないですか?

で、その材料が少ないと何が起きるかというと、読者は外見以外の情報から登場人物のパーソナリティを読み取る他なくなる(もちろん、無為に材料を減らせばいいというわけではなくて、そこには歴とした技巧が必要になるのだけれど)。 だから、読者の数だけ違った人の姿がある。

そういうある種能動的な読書を促してくれる作品って良いよねみたいなことを私過去のレビューで書かせてもらったのだけれど。

「えっ、この人は男性なの? 女性なの?」みたいな。

作品のあり方によっては、人物描写ってこうも些細なことなんだなぁ──と。

というか、「人物描写の情報量問題」って云い換えたら「寿司と焼き肉どっちが好き問題」と似たようなものじゃないです?

「フレーミングしっかり入れちゃうと、棺桶だからね、入れちゃだめだって。構図が安定してなくて、はみ出てるとかさ、そういうのがいいんですよ」。

ああ、成程。曖昧さに引っ掛かりを覚えない理由はこれかもしれないなぁと。

だから、フレームの外に世界がはみ出ている。

文字情報で記されていない世界に想像を巡らせるって、読み手にとって中々刺激的な時間だと思うのですが、いかがか。

The What-The-Hell Effect 『捨て鉢くじら』
と、さんざ技巧面にフォーカスして作品を語ってみたわけだが、時代小説に疎い私から見ても良き物語なのである。ただでさえ破れかぶれだった男がさらに破れかぶれとなる引き金は非常に人間臭く魅力的で、時代を超えて甚だ共感し得る。
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管理人
kino tadashi

心理学と科学と妖怪学をこよなく愛する物書きの端くれ。
曲がりなりにもwebライティングで収入を得ているので、端くれの自称くらいは許されるだろうという認識でいる。
webライター、ブログ等で生計を立てるべく日々模索中。
WEBライター検定3級・ビジネス事務検定・校正技能検定初級取得済。

ムラサキゴテン
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