The What-The-Hell Effect 『捨て鉢くじら』

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【作品情報】 

『捨て鉢くじら』 作者 濱口 佳和

【紹介文】

「鯨の大八」こと内藤大八は、旗本次男坊の放蕩者だ。

ある晩、内藤新宿で酔って用を足していると、おもんという名の飯盛女(遊女)に声を掛けられた。

大八はおもんに入れあげ通うようになったのだが──。

⌘『町を道連れに滅んだ男』を改題、加筆したものです

本体は上記リンク先の「作品」であり、当ブログはあくまでオマケです。

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【作品の感想】

最初に断りを入れておくと、私は時代小説に明るくない。

読んだことがあるそれを思い出せと云われたら、せいぜい頭に浮かぶのは鳥羽亮先生の剣客同心鬼隼人シリーズくらいのものである。それゆえ、件の作品を時代小説として掘り下げられないことが、まっこと心苦しくもあり──。

当初主人公・内藤大八だいはち「第3話 嘘かまことか」のある出来事をきっかけに”捨て鉢”となったのだなぁ──くらいに思っていたのだが、改めて読み直してみれば自身の置かれていた立場もあり、冒頭から中々の”捨て鉢”っぷりである。

このように件の作品、ことばの掛け具合(とでも云えば良いので?)がやたらと巧い。

「嘘か、まことか」というキャッチコピー。字面は違えど第3話のエピソードタイトルにもなっているのだが。

一見、おもんの定かではない胸中(大八からすれば”そこ”はまさしく始まりの場所だが、彼女は単に「神様と仏様がいなさる」という理由からそこを選んだのやもしれない)を指す一方、内藤新宿廃宿の影に鯨の大八事件があったこと自体伝え話の域を出ない──すなわち「嘘か、まことか」という所謂ダブルミーニングになっているのではないかと。

少なくとも、私にはそう思えてならないのだが──いかがか。

と、さんざ技巧面にフォーカスして作品を語ってみたわけだが、時代小説に疎い私から見ても良き物語なのである。

ただでさえ破れかぶれだった男がさらに破れかぶれとなる引き金は非常に人間臭く魅力的で、時代を超えて甚だ共感し得る。

余談。私は、感想やレビューを書くに当たって当該作品を何度も読み返すことがある。

そのため──過去に一度「姫乃さんが宣伝してくれたあとはPVがすごい伸びます (^_^)」みたいなリプライを頂戴したことがあるのだけれど、残念かなそれは読者が増えたのではない。

私が一人でメッチャPVを回しているのである。

繰り返す。私が、一人で、PVをメッチャ回しているのである。ではまた~。

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管理人
kino tadashi

心理学と科学と妖怪学をこよなく愛する物書きの端くれ。
曲がりなりにもwebライティングで収入を得ているので、端くれの自称くらいは許されるだろうという認識でいる。
webライター、ブログ等で生計を立てるべく日々模索中。
WEBライター検定3級・校正技能検定初級取得済。
一応カクヨムgoodレビュワーらしい。

ムラサキゴテン

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